最近の女子の間で、じわじわと人気が広がっているのが「苔(こけ)」。え?苔ってあのちょっと地味な感じのグリーンのあの苔の事?そう、あの苔。自宅で苔玉や苔のアクアリウムを製作したりと、今や「苔ガール」が増殖中なんですよ。
そんな苔ガールも注目するスポットが、長野県の「白駒の池」。ここには原生林の森と数百種類の苔が広がる、まるでジブリの世界のような癒しの空間が広がっていました。
(Photo&Text/橋詰真紀)白駒荘より 写真一部提供
日本最大の天然湖「白駒の池」ってどんなところ?アクセスは?

「白駒の池」があるのは、長野県の東信にある佐久穂町と小海町の2つの町の境。標高2,100m以上の湖としては日本最大の天然湖で、年間を通じて多くの観光客が訪れます。
また「白駒の池」周辺には樹齢数百年にも及ぶ原生林や、地面を覆う苔の絨毯が見られ大自然の雄大さが感じられる、見所いっぱいの人気スポットとなっています。
「白駒の池」へのアクセス方法・駐車場は?
白駒の池に行くのに最も便利なのは車ですが、期間限定でバスの運行も行われています。
【電車&バスで行く場合】
・JR新宿駅(特急あずさ)~JR茅野駅下車。(アルピコ交通)
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/suwa/mugikusa/
・北陸新幹線 東京駅~佐久平駅下車。(千曲バス)
http://chikuma-bus.com/home/modules/route_bus/index.php?content_id=34
※運行日、運行時間については各バス会社のHPでチェックしてくださいね。
【車の場合】
東京方面から
・中央道「諏訪I.C.」~国道152号線~国道299号線を通って約1時間。
・上信越道「佐久穂I.C.」から国道299号線を通って約40分。
東京方面からだと車で所要時間3時間程なので、日帰りでも十分に楽しめますよ。
【白駒池駐車場】
白駒池入口にある駐車場は約200台収容。ただし土日祝日や紅葉シーズン等は非常に混み合うため、早めに到着したほうが無難です。
「白駒の池」の自然を満喫!散策やハイキング・登山を楽しもう
白駒の池へ行く最も近いルートは「白駒の森」を直進する、湖畔まで約15分の散策コース。でも15分だとちょっと物足りないので、せっかくなので湖をぐるっと1周するハイキングコースがおすすめです。(約1.8㎞所要時間40分程)
さらに白駒の池からは、標高2,300m級の高見石や丸山、にゅうへの登山コースもあり様々な楽しみ方ができます。

今回私は「苔ガール」を目指して、苔の観察もしながら湖を1周するハイキングをすることに。服装はしっかり山ガール姿。

白駒の池周辺はこのようにしっかりと木の歩道で整備がされていますが、中には行き違いがしにくい場所やちょっとしたアップダウンも。

また雨が降った後などはかなり滑りやすい場所も多くあるため、スニーカーよりもトレッキングシューズがおすすめです。
ジブリの世界がすぐ目の前!手つかずの自然が数百年の歴史を感じさせる
というわけで早速駐車場から白駒池へ向かいます。この日は天気もよくてハイキング日和です。

まず始めに通るのが「白駒の森」。早速、苔の名前が「カギカモジゴケ」ん?全然知らない名前(笑)

私が驚いたのは、ほんのちょっと歩いただけで目の前には苔の絨毯が広がっているところ。『ちょっと待って。原生林とか苔の森って、すごく山の奥とかに行かないと見られないんじゃ?!』なんて思っていたら、最初にお目にかかれてちょっとびっくりです。

しかも目の前に広がるのは、苔だけではありません。数百年の時を過ごしてきたコメツガ、トウヒ、シラビソの原生林。

まさに手つかずの自然が歴史を感じさせる、まるでジブリの森の世界です。ここにはきっと映画「もののけ姫」に出てきた『コダマ』とか、きっといるに違いない?!なんて思ったりして。
その数なんと485種!神秘的過ぎる「苔」達に癒されまくりながら観察

今回私「苔ガール」を目指すなんて言っておきながら、正直言うと『苔』ってちょっと地味だなぁって。ほらジメッとした場所なら、どこでも生えているよね。。。
なんて思っていました。まぁそれでも、一応虫眼鏡も持参して観察するかと始めた所…

あれれ?なんだかここの「苔たち」は、今まであんまり見たことがな~い。
それもそのはず、白駒池周辺は日本苔類学会に「日本の貴重なコケの森」に選定されているんです。しかもその種類はなんと485種類も!全国的に見てもこれだけ美しい苔が見られる場所はまれなんですって。
苔ってそんなに種類あるの?!白駒の池の「苔」なんだかすごい…。

この苔カワイイ♡ 癒し系っぽい。

これもふわっとした花のような形がカワイイ♡
なんとも不思議で神秘的な形をしている苔たちを観察していたら、どんどん魅了されてきちゃいました。あ、もしかしてこれが「苔ガール」の第一歩なのかも?
ちなみに「北八ヶ岳苔の会」では苔の観察会やツアー等も開催しています。興味のある方はHPをチェックしてくださいね。
白駒の池を彩る八ヶ岳の空の青さと紅葉に感動!

さて苔の観察もしながら歩くこと15分程、あっという間に白駒の池に到着。

少し早いとはいえ赤や黄色に彩られた紅葉と秋晴れの空、さらにそれが白駒の池に映り込む水鏡はまさに絶景です!
しかも絶景スポットなのに、こんなに手軽に来られるなんてちょっと意外です。
「白駒荘」で休憩タイム

白駒の池周辺のハイキングや登山を終えたら、ぜひ立ち寄って欲しのがこちら。大正11年創業の歴史ある山荘「白駒荘」です。宿泊施設としてはもちろんですが、休憩スポットとしてもおすすめ。

私が注目したのは、このレストランの大きな窓。ここからは絶景の白駒池が一望できるんですよ。ついつい長居をしてしまいそうですね。
女子に嬉しい美容効果抜群!白駒荘特製の「食用ほうずき」のデザート

「白駒荘」カフェメニューの中で、私がぜひ食べてもらいたいのが『食用ほうずき』を使ったデザート。白駒荘のオーナーさんが栽培をしている『食用ほうずき』は甘酸っぱくてフルーティー、鉄分やビタミンAも豊富で美容効果も抜群なんですって。

そんな美容効果も抜群の食用ほうずきを使った「ほうずきサンデー(650円)」は、天気の良い日は白駒池を眺めながらテラスで頂きます。
そのほうずきの味は…甘酸っぱくて、なんだか新しい。

自家製のケーキセットは1,200円。(ベイクドチーズケーキ・ほうずきのレアチーズケーキ・ほうずきのミルクレープの中から選べます。コーヒー又は紅茶付き。全てのケーキにほうずきソースがついています。)
このベイクドチーズケーキにほうずきソースをかけるだけで、一気にさっぱり感が増すんです。デザートだけど美容効果もあるなんて、そりゃもう罪悪感もゼロですよね(笑)
湖の上のプラネタリウム!星空と紅葉のコントラストの絶景

白駒荘の1日3組限定の「星空ボート湖上プラネタリウム」。こちらは白駒荘に宿泊しないと見られない絶景です。今回は日帰りだったので、次回は絶対チャレンジしたい!って思いました。
紅葉と星空のコントラストは、一生に一度は見ておきたい絶景ですね。
まさにジブリの森!神秘的の森「白駒の池」で心も体もパワーチャージ

まさにジブリの森のような神秘的な苔たちに癒されて、原生林の森に自然のパワーをもらい、さらに白駒の池の紅葉と水鏡の絶景に感動をした今回の旅。
散策するのにもぴったりで、心も体もしっかりパワーチャージできました。四季折々の様々な自然を見せてくれる「白駒の池」。次回はぜひトレッキングや苔の観察会にもチャレンジしようかな。
■DATA
白駒の池へのお問い合わせ
佐久穂町観光協会
住所:〒384-0798長野県南佐久郡佐久穂町大字畑164番地
TEL:0267-88-3956
FAX:0267-88-3958 <電話でのお問い合わせ>平日 8:30〜17:00
Web: https://yachiho-kogen.jp/article/shirakomanoike/
※なお11月中旬から4月中旬ごろまでは、白駒池に続く国道299号線(メルヘン街道)は冬季通行止めになります。
白駒荘【しろこまそう】
住所:〒391-0301長野県茅野市北山 6581
TEL.:0266-78-2029 FAX.:0267-88-2681
お問い合わせ:090-1549-0605(直通衛星電話)
Web:http://yachiho-montblanc.com/index.html
■おまけPHOTO

白駒の池周辺をハイキングしていたら「もののけの森」が。あ、やっぱり「もののけ」いるんだ!他にも「オコジョの森」や「ヤマネの森」等もあったりして、なんだかとっても楽しい。

苔のキャラクター「コケ丸」ゆるっとしたかわいさ♡グッズもいっぱい。

「コケ丸」の缶キーホルダー。

最近個人的にハマりつつある手ぬぐい。「コケ丸」手ぬぐいもカワイイ。

白駒の池は夕暮れも美しい。次回はこの絶景も見てみたーい!