長野県在住、旅ライターの橋詰真紀です。長野県民が愛してやまないものといえば、「七味唐辛子」。長野県民は普段から、お味噌汁に七味唐辛子をかけるのは定番。
うどんやそうめんはもちろん、信州そばにラーメンにパスタに焼きそばにも。我が家は、肉じゃがにもかけちゃう程、七味唐辛子が大好き。しかもこだわりがあって、七味はやっぱり「八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)」じゃなきゃね!って。
県民の一家にひとつは必ず常備されていると言っても過言ではない程、食卓には欠かせない「八幡屋礒五郎の七味唐辛子」。ここ数年は七味唐辛子だけではなく、新商品も続々と登場しその進化がとまりません。
そこで今回は長野県民が愛する「八幡屋礒五郎」の新しい魅力を、めいっぱいお伝えしちゃいます!
創業1736年の歴史。日本三大七味の「八幡屋礒五郎」
創業1736年(元文元年)善光寺門前で、七味唐辛子を販売したことから始まった「八幡屋礒五郎」。
東京浅草の「やげん堀」京都清水の「七味家本舗」、そして長野の「八幡屋礒五郎」は“日本三大七味”とも呼ばれています。

善光寺からすぐの大門町に位置し、入口に飾られている大きな七味唐辛子が目印の「八幡屋礒五郎本店」。
ここには全国的にも有名な七味缶を始め、八幡屋礒五郎の全商品がラインナップされています。善光寺参拝に訪れる観光客はもちろん、地元民でも大人気のお店です。

特に本店にはここでしか買えない、オリジナル商品もたくさんあるので八幡屋礒五郎好きとしては見逃せません。ここからは、地元民の私がぜひ皆さんにおすすめしたい人気商品をピックアップ。
その1.八幡屋礒五郎の秀逸すぎる、デザイン缶はお土産に外せない!

八幡屋礒五郎の定番商品といえば、こちらの七味缶。お土産でもらった事があるという方も多いのでは?
ブリキ缶に入った金と赤の昔ながらの七味唐辛子は、長野土産の定番中の定番ですね。
もちろんこの七味缶もレトロで好きなんですが、ここ数年の八幡屋礒五郎のデザイン缶はとにかく可愛いものが多くて、女子からも絶大な人気!
それも何が凄いって、創業280年っていう老舗のお店だったら、普通ここまでは攻めないだろうっていうぐらいの遊び心が溢れているんです。
老舗店なのに【七味ガラムマサラ】って?デザインが可愛すぎ!

まずは七味唐辛子の老舗店なのに、まさかの「七味ガラムマサラ」。実はこれ七味唐辛子の焙煎技術を、八幡屋礒五郎ではガラムマサラに生かしているんです。
私のお気に入りは、この象が唐辛子を持っているデザイン。ガラムマサラだけにインド風という、なんて斬新なデザイン。めちゃめちゃ可愛くないですか?
デザイン性の高さはもちろん、中身のガラムマサラもかなりパンチが効いたスパイシーな辛さでハマる人続出中の人気商品です。

こちらは、七味ガラムマサラの種。柿の種の「種」のみって事ですね。やっぱりこれも可愛いから、ぜひともお土産におすすめしたい。
一味の3倍以上の辛さ。ナスカの地上絵風【BARD EYE(バードアイ)】

続いてはこちら。見た目はカワイイけど、中身は一味の3倍以上の辛さをもつ超大辛な唐辛子「BARD EYE(バードアイ)」。
ナスカの地上絵的な?鳥が羽ばたく、缶のデザインに惹かれちゃうんですよね。このパッケージもなんだか可愛くて、めちゃめちゃ辛いけどやっぱり買っちゃいます。

「BARD EYE(バードアイ)」のシリーズを集めてみました。これはまた辛いモノ好きには、たまらないですよね。キレッキレの辛さも試してみて。
その2.八幡屋礒五郎の【Kongen Sweets】が可愛いくておいしい
八幡屋礒五郎には、お菓子ブランド「Kongen Sweets」があります。“七味唐からし”にゆかりのある素材を使った手作りスイーツは女子に大人気なんですよ。
七味+マカロン。甘いの辛いのどっち?!【七味マカロン】は要チェック

八幡屋磯五郎で女子に人気のスイーツといえば「七味マカロン」。アーモンドパウダーにメレンゲを混ぜて焼いた香ばしい生地に、七味素材を加えたバタークリームがサンドされています。
「七味マカロンって、そもそも甘いの?辛いの?どっち?!」って、思われるかも知れませんよね。その味は…辛くな~い!ふわっと軽い口溶けに甘さが広がり、ちょっぴりスパイシーな感じもあって、いつものマカロンとは違った味わいです。
見た目の可愛さは、もちろん味もグッド!七味マカロンは、辛いモノが苦手な女子におすすめです。
八幡屋磯五郎の【七味BEAN TO BAR(ビーン・トゥ・バー)チョコレート】はぜひ食べて欲しい!
カラフルなパッケージで人気の「七味BEAN TO BAR(ビーン・トゥ・バー)チョコレート」。むむ、七味唐辛子とチョコレートって、いまいちピンとこない気もするんだけど…
いえいえ、そんなことはございません。
最近よく耳にするBEAN TO BAR(ビーン・トゥ・バー)。カカオ豆から板チョコレートになるまで一貫して製造を行う事を言うのですが、実はこれが七味唐辛子の伝統的な製法と似ているんですって。

「これまでの唐辛子の味と香りを引き出してきた伝統的な製法で、チョコレートを作ったらどんな味になるんだろう?」といった発想から誕生したそう。七味BEAN TO BAR(ビーン・トゥ・バー)チョコレートは、唐辛子・麻種・紫蘇・生姜・山椒・白胡麻・柚子・プレーンの全8種類。

唐辛子にチョコレートって、またまた冗談でしょ⁈なんて思いながら、唐辛子&タンザニア産カカオを一口。
うわっ、カカオの香りが凄っ!深い味わいの中に唐辛子もしっかり感じて、意外な組み合わせ。なんだか不思議だけど、これもまたハマっちゃいますね。
タブレット(板チョコタイプ)以外にも、色々な味が楽しめるアソートタイプもあるのでぜひお試しあれ~。
その3.自分好みの味を目の前で「調合」する七味はマストで買うべき!
私が八幡屋礒五郎本店に訪れたら、必ず購入するものといえばコレ。自分好みの七味をその場で作る「調合」。いつもの七味缶もいいけれど、すぐ目の前でオリジナルの七味が作ってもらえるのは嬉しい限りです。
調合の方法は、まず七味のベース(バランス重視・辛味重視・えごま風味・ゆず風味・山椒風味)5種類の中から選びます。その後お好きな素材をトッピング。
調合する素材は、八幡屋礒五郎の自社農場で採れた唐辛子や紫蘇、長野県産の山椒、胡麻など主に地元の素材が多く使われています。
ちなみに基本の七味は唐辛子に山椒・生姜・麻種・胡麻・陳皮・紫蘇の7つ。全国的に見ると七味に生姜が入るのは珍しく、これも八幡屋礒五郎の“七味唐からし”の特徴の一つなんだそう。
今回はバランス重視で調合してもらいました。目の前で手際よく調合してもらえるので、見ているだけでも本当に楽しいんです。

調合したら、その場で香りも確認。作り立ての七味って、すごく香りがいいんです。
七味のベースを変えてみたり、トッピングでいつもとまた違う味にしてみたり、自分だけのオリジナルだって思うとちょっぴり特別感も増しますよね。
最後に調合したものを、パックして出来上がり。調合は八幡屋礒五郎本店と、駅ビルMIDORI長野店の2店舗だけでしかできないので、七味好きだったらマストでチェックしてくださいね。
その4.八幡屋礒五郎の人気七味が、無料でトッピングし放題?!
八幡屋礒五郎本店では、店頭で販売されているジェラートと併設している「横町カフェ」のすべてのメニューには、七味唐辛子をはじめとした商品がなんと無料でトッピングし放題なんです。
未知の味⁈スパイス・ジェラート&七味唐辛子のコラボが面白い。

まずは本店でしか食べられない、作りたてのスパイスジェラートからご紹介。まずはお好きなジェラートを選んでから。

次にお好みでずらっと並んだ、こちらの七味に深煎七味・ゆず七味・バードアイ・粉山椒・一味・ガラムマサラ・山椒七味の8種類がトッピングできます。ジェラートに七味といった、なんともアグレッシブで期待を裏切らない変わった食べ方に正直ビックリです。

スタッフさんに聞いたおすすめは「万願寺とうがらしと麻種(おたね)のジェラート」に、トッピングは一味と山椒をどうぞ!って。
さすがの七味好きの私も、ジェラートに一味に山椒って?謎の味に興味津々です。しかも一味って、かなりパンチ効いた辛さだし。大丈夫かなぁ?

食べてみると、あれ?一味なのにそんなに辛くない?意外にも冷たいジェラートに唐辛子かけると、辛みが感じにくいんですって。なんだかおもしろい~。
続いて山椒はどうかというと、香りがとっても良くて、クリーミーなジェラートとの相性も抜群です。肝心のジェラートは、甘さ控え目でかなりさっぱりとしているので大人女子にピッタリ。ちょっと不思議で面白いコラボにビックリです。
八幡屋礒五郎併設の【横町カフェ】全てのメニューに七味がトッピングし放題
同じく本店に併設されている横町カフェでも、トッピングは全て自由に使えるという充実ぶり。
八幡屋礒五郎好きの私としては、これだけの商品が一度に全部試せるという、夢のようなサービスにテンションが上がりまくりです。

という訳で一番人気の3種の横町カレーをオーダー。左から信州牛がゴロゴロ入った黒カレー、 真ん中はバターチキンの赤カレー、きのこや野菜がいっぱい入った緑カレーは地元産の食材を使ったオリジナルカレーです。

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ここに好きな味をトッピングします。黒カレーにはガラムマサラ、赤カレーにはゆず七味、緑カレーにはスタンダードな七味といった感じで色々かけちゃう。
追い七味もアリかなって。普段購入した事がない商品も試せるのがいいですね。
ついつい調子に乗って、いっぱいかけちゃいました。でもかけ過ぎはカレーの味がわからなくなっちゃうからご注意を。結構辛いしね。カフェで実際に色々な種類を試してみてから、お好みの味をお店で購入してみては?
七味唐辛子だけじゃない「八幡屋礒五郎」の進化が凄すぎる!
八幡屋礒五郎の何が凄いって、これまでの歴史や伝統を守りつつも、進化した商品が次々と発売されているところなんです。
しかもデザイン性も高く遊び心も忘れなっていう、そういう感じがホント大好きなんですよね。だからこそ全国的にも、ファンが多いっていうのにも頷けますね。ぜひ皆さんも長野の善光寺参拝と併せて、「八幡屋礒五郎本店」に立ち寄ってみて下さいね。
やっぱ好きだわ~。八幡屋礒五郎さん、また七味作りに出かけようっと。
今回紹介した、八幡屋磯五郎さんの商品は一部はこちらで購入できます⇓
■DATA
根元 八幡屋礒五郎【こんげん やわたやいそごろう】
Web:https://www.yawataya.co.jp/
住所:長野県長野市大門町83(本店)
営業時間:午前9時~午後6時30分
定休日:なし(無休)
横町カフェ
長野県長野市横町86-1 [本店に併設]
営業時間:午前10時~午後7時
定休日:なし(無休)
■おまけPHOTO
小袋に入った、八幡屋礒五郎の「おためし七味」や「どこでも七味」は携帯もOK。色々試せるからお土産にぴったりです。

こちらはラーメン用の七味。長野県民で七味好きはラーメンにもかけちゃうんです。

ハンドクリームもありました。いやいや、本当に色々な分野にチャレンジする感じが凄い!
このブリキの缶の七味ですが、出る口がわかんなくて、くるくる回している人いませんか?

実は唐辛子の一番上のヘタ(紫の部分)に合わせれば、すぐに出てきますよ~。これ長野県民の常識なんです。

お店の前にあった七味缶の椅子。これいったい誰が買うの?ってつい思っちゃうけど、ファンにとってはたまらんアイテムに違いない(笑)