旅ライターの橋詰真紀です。女子旅で欠かせないものの一つといえば、温泉ですよね。
最近はスーパー銭湯的な施設にも、お洒落なカフェが併設されていたりして女子的には嬉しい限り。でも最近、ちょっぴり昭和レトロな銭湯もいいかなぁ~なんて思い始めているんです。
そこで今回出かけたのが、ある意味インパクト抜群なネーミングの「戸倉国民温泉」です。国民温泉って♨️
いや、ここが泉質がめちゃめちゃ良くて、正直ビックリ!
町中の秘湯とも呼ばれている「戸倉国民温泉」をさっそく詳しくご紹介していきますよ~
「戸倉国民温泉」ってどこにあるの?
戸倉国民温泉があるのは、長野県千曲市にある戸倉上山田温泉です。
【車の場合】
上信越道坂城I.C.から車で約15分、長野道更埴I.C.から車で約20分。
【電車の場合】
戸倉駅から徒歩約15分、タクシーで約5分。
まさに町中の秘湯!戸倉国民温泉
まず到着して思った事は、ん?ここは人の家?それともアパート的な、外観的には温泉とは分かりにくいというか。でも看板には温泉って書いてあるし。

とりあえず奥に進んでみると、昭和レトロ感が凄い!特に壁に貼られている指名手配犯の写真とか、自転車の感じとかも。

入浴料金は大人300円って、今時には珍しい金額です。たしかにこの雰囲気は、町中の秘湯っぽい。
番台がある戸倉国民温泉。施設はとってもキレイ!

中に入ると昔ながらの番台があって、常連さんとお話しするお母さんの姿も見られました。
番台があると男性側からのぞかれちゃうんじゃ?なんて思われるかもしれませんが、ちゃんと仕切られているのでご安心ください。
中に入ると…確かに昭和レトロ感はあるものの、とってもキレイ!脱衣室のロッカーも新しくて、ちょっとビックリ。もっと古~い感じをイメージしていたんですけど。
100%源泉掛流し放流式の天然温泉

戸倉国民温泉は地域密着型の温泉銭湯。ここは掛け流しで循環をしている温泉ではなく、放流式の掛け流し天然温泉なんです。
放流式とは、タンクに貯めて循環濾過装置を使うのではなく、完全な掛け流し(使い捨て)。もちろん加水もしていませんし、温泉は飲用もできるんですよ。

お湯の温度も熱すぎずぬる過ぎず、ちょうどいい感じです。
それにしても湯量がとにかく凄くて、どんどん湯船から溢れ出てくるんです。源泉湧出量が毎分250リットルなんですって。
さらに戸倉上山田温泉といえば、美人の湯としても知られています。実際に温泉に浸かっているだけでも、本当に肌がツルツルするのが実感できちゃう!
昔ながらの造りで浴槽やカラン、シャワーに至るまで、全て100%源泉水かけ流しの放流式温泉ってなんだかありがたい。
シャワーやカランから出てくるお湯も、全て温泉というのは非常に珍しいですよね。
あ、このシャワーの水圧ですが、ちょっぴりいやかなり低めなんですが、まあ細かいことは気にしないことにしましょう。
だってお湯がいいんですもん。
温泉って入るだけでなくて、飲めるんだ?!

こちらの温泉水は飲用も可能という事で、実際に私も温泉水をちょっと飲んでみました。
いわゆるあのゆで卵の匂いというか硫黄(硫化水素)の匂いは少しするものの、飲んでも気にならないというか…
いや、正直おいしいとは言えないんですけどね(笑)
とはいえ全国でも、温泉水が飲用できる所は限られていますので、ここはぜひ飲んで試してみて!

タイルの壁には、モダンな絵が。

こちらにも。あら、なんだかレトロな雰囲気が素敵じゃないですか?
戸倉国民温泉の温泉成分や効能は?タオル、アメニティは?
温泉の成分はアルカリ性の単純泉。
効能は神経痛、筋肉痛、五十肩、打ち身、くじき冷え性、疲労回復、健康増進など。

それとタオルやアメニティはありませんので、お越しの際はご注意下さいね。
なお国民温泉のロゴが入った、ハンドタオルの販売はありますよ。
昭和レトロ感漂う「戸倉国民温泉」は町中の秘湯だった!

最近、昔ながらの銭湯ってあまり行ってなかった私。今回、戸倉国民温泉に行ってみて思ったのは、なんか銭湯っていいな!って事。
戸倉国民温泉には、正直これといったエンターテイメント性がある訳でなく、あるのは本当に昔ながらの〝ほんものの温泉”だけ。
でもね、それがいいんだよね!って思える温泉なんです。しかもお風呂上りは、美容液を塗った感じのツルスベ肌。
まさに地元の人しか知らない「町中の秘湯」って、意味がよくわかる温泉でした。
TEXT/PHOTO 橋詰真紀
※温泉施設は撮影許可を頂いております。
おまけ

お風呂上りは、腰に手をあてて牛乳を飲むべし!100円で販売されていました。

月1の漢方湯。7月は紫蘇湯ですって。あらいいんじゃない?

うちわには手書きの国民温泉という字が。味がありますね。